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授業の後、水俣病について調べ、関係する色々な文章を読んでみました。
新日本窒素水俣工場のアセトアルデヒド酢酸設備内で生成されたメチル水銀化合物が工場廃水に含まれて排出され、水俣湾内の魚介類を汚染し、その体内で濃縮されたメチル水銀化合物を保有する魚介類を地域住民が摂食する。
水俣湾産の魚介類を長期かつ大量に摂取したことによって経口摂取されたメチル水銀は、いったんほとんどが吸収されるが、体内に蓄積された量に応じて排泄されるため、吸収された量がすべて体内に蓄積していくものではなく、長期間継続した曝露を受ける場合は、曝露が開始した当初は体内蓄積量が増加していくが、排泄量もこれに応じて増加するため、曝露が開始して一定の期間が経過すると吸収量と排泄量は均衡し、それ以上体内蓄積量が増加することはない。
しかし、体内に蓄積された原因物質であるメチル水銀量が発症閾値を超えた場合に発症の可能性が生じ中毒性中枢神経系疾患になる。
小学校の頃から公害病として、薄っすらとは知っていたが、今回授業で関西訴訟について知り、色々考えることがあったように思う。
対応が遅れてしまったこと。
けれどもまだ、手遅れではないということ。
水俣病関西訴訟で、最高裁判決で、国と県の責任がはっきりしたのではないかと思った。
水俣病関西訴訟最高裁判決を受け、環境省は新たな被害者対策を発表し保健手帳の医療費補助の上限撤廃と手帳の申請受け付け再開など、新たな施策のスタートを切ろうとしているようだ。
一時金や手当てを伴わない対策に不満も多く、もっと積極的な対応はできると思う。
しかし、少しでも患者や遺族の方々にとって前向きにすすんだので良かったのではないかと思う。
そもそも、水俣病関西訴訟で、提訴から二十二年が経過し、最高裁判決で、国と県の責任がはっきりしたとはいえ、水俣病の行政責任や診断基準を最高裁まで争うこと自体、変なのではないかと思う。
広範な健康調査など、やらねばならないことは多いと思う。
政府解決策で水俣病が終わったわけではないので、これからの動きに今までとは違い敏感になろうと思う。