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まず、私はこの題に驚きました。

私の中で水俣病はずいぶん昔の話でもう解決していると思っていたからです。

しかし、このビデオを見て未だに水俣病に苦しみ認定を求める人がいることを知りました。

そして、そこには国と水俣病患者の長く重い戦いがあることを知りました。



一口に水俣病といっても程度の差があり、例えば感覚障害のみは認定されないなど微妙な判断基準により金額の差は勿論のこと水俣病と認定されない患者がいることに驚きました。

診断権とは一体誰にあるのだろう・・・?国や判事にあるのだろうか・・・?疑問に思いました。

医師が水俣病と診断しても国には認められない。

保険外にされる。

そんな患者が何万といることにどうしても納得がいきませんでした。

このように正直なところ疑問や腑に落ちないことばかりで、なおさらお金や法律が絡んでくると誰が間違っているとか、どうしたらいいかとか今の私には意見することは難しい問題でした。



だから、医師を目指す立場として、このような公害病にどのように関わり、支えていけばいいか考えてみました。

私は、こういう問題こそ地域医療の大切さを思いました。

公害病を発見できたのもその地域に昔から暮らし住民たちのくらしぶりをみて、診察し密接に関わってきたからできたことだと思います。

そうではないと、その地域独特の予防の呼びかけや治療もできないのだと思いました。





私は○○というとても閉鎖された小さな田舎で生まれ育ちました。

地域独特の生活習慣は勿論のこと、気候など多くのことがこことはちがいます。

今まで考えたことはなかったけど、診察も機械みたいにどこでも同じにやればいいってものではないと思いました。

私はいつかは、そのまちに帰り地域に密着した医療ができたらいいと思います。

このビデオを見て、改めて地域医療の大切さを考えさせられました。