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NHKスペシャルを見て私は国への不信感を持ちました。
国に水俣病と認定されるために は国独自の診断基準をクリアしなければなりません。
しかし、この基準では多くの患者 (地元の医師に水俣病と診断された人)は水俣病と認定されていません。
そして、患者側 と国の裁判闘争が始まり、10年以上続き関西の原告側が勝訴しました。
にもかかわら ず、いまだに国は52年の認定基準は正しいと主張し、水俣病と認定されていない患者が
多数存在するような現状になっています。
患者のことを思うと怒りがこみ上げてきます。
国は表面上では謝って いますが、心の底から謝っているように私には見えません。
もし私が水俣病患者なら慰謝 料を払うかどうかよりも、まずきちんとした謝罪をしてほしいと思います。
その次に医学 界と話し合い納得できる認定基準を作ることで責任をとってほしいと思います。
私は水俣病で苦しんでいる患者がいることは知っていましたが、認定基準に苦しんでいる
ことを知りませんでした。
将来医師になる者として、病気の知識だけでなく今回のように 国とのあり方などの問題も学ばなければならないと感じました。