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私は今まで水俣病の存在は知っていたものの、本当に知っておかなければならなかった事は知りませんでした。

たとえば水俣病に関する裁判などの経歴や、実際の症状などといった事です。

それまで私の水俣病についての知識は過去に起こったある事件のひとつにしか過ぎず、最近に起こった事件で更に今もまだ続いているものだという認識はまったくありませんでした。



水俣病患者だと認められないと症状が出ていても援助金さえもらえない、更に行政認定があったり、司法認定があったりと部署によって認定基準が異なり、一貫していないことは今回ビデオを見て私が理解できなかったことの一部です。

そもそもなぜそんな基準があるのか不思議でなりません。

援助金がもらえる言っても一生分の治療費としては絶対に足りないと思います。

実際ホームページで水俣病と認定された方を家族に持つ方の文章によると病院に行くにしても動けないから毎回タクシー代がかかったり、合併症と思われる症状が出てきてもその分は援助金で補えず、借金に苦しんでいる。

といったような事が書かれていました。


更にもし母親が水俣病なら、病気にかかってから生まれた子供も水俣病であり、その子供の分の援助金の問題などについても治療費に関する文章はどこを見ても絶えませんでした。

人間が作り出した物質によって、処理を起こったために水俣病という自然的に存在し得ない病気が確立され、たまたまその土地にいて感染してしまった人々は国と戦いながら一生病気と戦い、それでもまだ認められずになくなっていく方々がいると思うと。

もっと関心を持って水俣病について学ぶべきだったと思いました。

そして出来ることなら誰もがそう在るべきだと思いました。

繰り返してはいけない事件だと思いました。


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水俣病=メチル水銀中毒症


原因;体内に蓄積したメチル水銀が主に脳の大脳皮質や小脳皮質などの中枢神経や末梢神
   経を犯す。

症状;手足や口の周りの感覚障害が特徴的。運動失調、聴力障害、視野狭窄、言語障害な
   どの神経障害。知能低下などの精神症状。

   出生後にかかる後天性水俣病と胎児期にかかる胎児性水俣病がある

治療;これといった治療法はない
   リハビリテーションや対処療法に頼っているのが現状