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ビデオを見終わって感じたことは、小さな過ちがいくつも重なってこのような悲惨な事が起きてしまったんだなと感じました。
企業や国がしっかりと安全を確認しないまま工場廃水を海に流してしまったり、病気の発生が確認されその原因が工場廃水かもしれないと疑われたにもかかわらず工場廃水は流され続けその地域の魚も食べられつづけたなど、もしそのどこかで徹底的に調査が行われ原因が究明されていれば、これほどの大惨事にはならなかったのではないかと思います。
また、それ以上に大きな問題は、補償の問題です。
行政の認定基準と裁判所の認定基準が異なっているというとても納得しがたい状況で、さらにその基準に対しては実際に患者を診察した医学者達からも妥当性に対する疑いの声が上がっているという中で、国はこの基準は適切であり見直す必要はないと主張し続けている。
このことは全く理解できない主張で、当事者でない私でも国の対応には不信感を感じました。
ビデオの中で、親子二台で水俣病の診断や治療に取り組みいまだに水俣病だと認めてもらってない人々に手続きの指導などまで行っている医師や、汚染地域のことを調べあげ水俣病の原因を突き止めようとしている学者がいました。
これから必要な事は、今もなお水俣病で苦しんでいる人々の治療や補償をしっかりと行っていくこと、そして、この水俣病などといった今までに起きた公害を教訓として二度とこのような事が起こることのないように衛生管理を徹底し、仮に何か起きた場合でも早急にそれを発見し対応できる環境を整える事が大事だと思います。
将来私達が医師になった際にも病気の治療だけでなく衛生面や健康管理にも気を配り、このようなことが起きた場合にはこの病気は何が原因で起きているのかという事を考え、どう対処すべきかを素早く判断することが必要だと思いました。