舗道に伸びた 私の影に
あなたが 少し近付く
小さな肩に 優しさだけの
あなたの 腕がかかるの
街路樹は 葉を落として
震えてる 街は寒い
夕闇が 外套の上
重すぎる季節ね
たとえそばに あなたがいても
心は 北風の中
同じ 愛を 演じる気なら
もっと 烈しく 抱きしめて
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口紅の朱で 隠し切れない
私の 冷えた想いを
口先だけで 慰めないで
私は 焔が好きよ
行きすぎる 前照灯
一瞬の 夢を乗せて
出来るなら 旅立ちたい
南への 航空機
凍る空を 燃え上がらせる
強さで 接吻をして
それで 愛を 求める気なら
もっと 烈しく 抱きしめて |