もうすぐ 4月と いうのに
私の心は 吹雪いてばかり
さよなら 一言 残さず
行方も知れない あなたです
桜の便りに 人は浮かれて
はなやいだ風に 駈けてゆきます
あなたの描いた 似顔のように
微笑むことも ありません
冷たい 冬化粧
おとせない 私です
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眩しい 光を くぐって
恋人同士が 笑っています
ぼんやり 見つめる 私は
ため息ばかりを 数えます
はなやぐ街には 若者たちの
陽気なおしゃべり あふれています
耳をふさいで 震える私
つかまる腕も ありません
冷たい 冬化粧
おとせない 私です |