赤いスカーフ いつもの違う
あてもなくただ 虚ろな視線
背中合わせの 会話もいつか
とぎれとぎれに そしてさよなら
悲しみ色した 夕日の中に
足早に 消えて行く あなた
笑い過ごした 夏の日は
もう遠い 夢なのですか
さびた風鈴 秋風吹けば
愛が消え行く 悲しい響き
庭の秋桜 今が盛りと
まるで私の 心知らずに
秋の夕焼け 涙の中に
浮かんでは 消えて行く あなた
はしゃぎ過ごした 夏の日は
もう遠い 想い出ですか
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街を枯葉が 塗り替える頃
ひとりふらふら 悲しみの中
店のウィンドウ 色とりどりに
まるで私を あざ笑うよう
あなたの白い 吐息の中の
さよならの 言葉だけ 耳に
二人過ごした 夏の日は
もう遠い 悲しみですか |