寝乱れ髪に かかる吐息は
あなたね 早く消えて
一晩切りの 約束ならば
夜明けは 私のもの
摩天楼 震わせ 光が来る
戦闘機 飛び乗り 帰りゆく
背徳の 舞台の 幕が開けば
処女たちは 戻る 父の胸に
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そんな気安く 肌を這うのは
あなたの みにくい指
顔も名前も 愛し方さえ
とっくに 忘れたのに
放射能 浴びせて 男が泣く
航空簿 まとめて 捨ててきて
極上の 夜明けに 肌を洗う
処女たちは 戻る 父の胸に
急降下 してゆく 私の愛
避雷針 奴らを 遠ざけて
透明な 心に 翼広げ
処女たちは 戻る 父の胸に |