ひ と り の ぼ く だ っ て
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ぼくは 一人の世界で
過ぎ行く秋に
口を つぐんで歩くの
淋しい日暮れは

今日も 落葉を踏みしめ
街角 行けば
誰も 慌ただしく歩く
後ろ姿ばかりさ

 誰か ほがらかな 手紙を
 ぼくの ポストに入れて
 下手な 言葉しか 書けないけれど
 返事を 出すくらい
  ぼくだって できるから
街の 人ごみ逃れて
一人の部屋で
窓の 景色を見つめて
ため息ばかりさ

ガラス 震わす風にも
挨拶出来ず
頬を 固く強ばらせて
淋しい歌 つぶやく

 誰か この部屋の 扉を
 そっと たたいてほしい
 何も もてなしは 出来ないけれど
 ほほえむことくらい
  ぼくだって できるから

作詞・作曲:大槻剛巳 1972 fall
編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳 2013秋