プラットホームの 片隅に
ひとりたたずむ 少年は
くたびれかけた 腕時計
不安げに のぞき込む
白いサンダル はいた
小さな 女の子は
せんこう花火を 持って
海へでも 行く様子
もう何時間も 過ぎました
こうやって こうやって
アイスクリームも 待ち切れず
とけだしてしまってる
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プラットホームの 向こうには
薄の色も 見えそうで
すっかり焼けた 膝小僧
いつの間に ふるわせる
麦わら帽子が
風とたわむれて
どこかへ行って しまいそう
いつになったら 来るんです
もう何時間も 過ぎました
こうやって こうやって
だけど まだまだ 来ない秋は
ずいぶん 遅れてる |