夜明け前の 白い風が 
小さな 窓をたたく 
一人眠る あどけない顔が 
倖せと 云ってるよ 
 
 目覚めた 君は気付く 
 少し寒いベッド 
 二人で綴った 愛の絵本が 
 閉ざされたことを 
 
長い髪に 口づけして 
この部屋を 出て行こう 
君の描く 幸せの夢に 
      追いつけない 僕ならば 
       | 
      君の好きな 白いバラを 
窓辺に 置いてゆくよ 
辛いだけの サヨナラの前に 
ひとかけら 優しさを 
 
 時計の 音に 朝が 
 ひきさかれる頃は 
 二人で誓った 愛の言葉も 
 忘れているだろう 
 
白い頬に ひきとめられ 
涙が こぼれそうさ 
君の描く 倖せの夢に 
追いつけない 僕ならば |