秋 の 顔
逃れていたの あつい日差しを
この白い素肌で
ひまわりは 笑っていたけど
塗りつぶしたわ 海の青さを
この白い絵具で
砂浜は はしゃいでいたけど
あなたの心は まだ
オレンジ色の 洪水
私はとっくに 秋の顔で
涙なんかも ひとつぶ ふたつぶ
隠れていたの 部屋の隅っこ
あのベッドの陰に
風鈴は 唄っていたけど
信じたいけど あなたの言葉
あの愛の誓いは
昼下がり 朝顔みたいね
あなたの心は まだ
夏空ばかり 追いかけ
私は私で ため息ついて
涙なんかも ひとつぶ ふたつぶ
作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1978.07.03.