そんなに 冷たい言葉を
聞かせないでおくれよ
昨日までは あんなにやさしく
微笑んで
ふたりサヨナラは
云わないはずだったのに
寒い方を 暖めながら
雨にぬれて 歩いたことさえ
きみは 忘れて しまうだなんて
とても不思議な 出逢いだった
あの日も 今日とよく似た
あじさい色の 雨が
雨が 降っていて
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あれから いつも二人は
しあわせだったのに
きみは ぼくを 愛してくれて
いつまでも 終わりのないものと
きみだって きみだって
きみだって そうだっただろう
ひとときの 戯れに
すぎないのか
すべて 嘘で 固めた つくりばなし
追いかけていっても
もう 遅すぎるんだね
小さくなって 消えてゆく
きみの 後ろ姿は
今の ぼくには つらすぎるよ
今の ぼくには つらすぎるよ |