恋 で し た
PLAY
風にさらわれ 心がにじむ
雨に打たれた 後のように
 湿っぽさだけ 残っている
 どこまで行くんだ ぼくの心
  澄んだ空に 引かれて行く
  風船といっしょに ぼくの恋も

窓のカーテン 薄ボンヤリの青
投げ出した スケッチブック
 いくつも残る あなたの影
 冷たく吹きつける うつろな風
  ミルク入りの コーヒーさえも
  今では苦さが 残っているだけ
・・・恋でした  
・・・恋でした

遠い街の 灯のように
消え入りそうな 貴女の姿

コップの中の スミレの花が
いつの間にか 枯れていた

・・・だからもう 忘れます
・・・なるべく 早く ――忘れます

作詞:幸田圭子
作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1974/01/05