風にさらわれ 心がにじむ
雨に打たれた 後のように
湿っぽさだけ 残っている
どこまで行くんだ ぼくの心
澄んだ空に 引かれて行く
風船といっしょに ぼくの恋も
窓のカーテン 薄ボンヤリの青
投げ出した スケッチブック
いくつも残る あなたの影
冷たく吹きつける うつろな風
ミルク入りの コーヒーさえも
今では苦さが 残っているだけ
|
・・・恋でした
・・・恋でした
遠い街の 灯のように
消え入りそうな 貴女の姿
コップの中の スミレの花が
いつの間にか 枯れていた
・・・だからもう 忘れます
・・・なるべく 早く ――忘れます |