舗道に 落した林檎に
夕陽は 昨日の微笑み
追いかける 君は 明日の夢に
届かない はずなのに
裸の 街路樹震わす
誰かの 吹いてる口笛
立ち止まる ぼくの かかとの下で
さよならと 唄い出す
帰りゆく 二人の部屋は
あたたかい ストーブと
甘すぎる スープの中に
揺れている 倖せが
ふと 背中 向けそうだよ
林檎を 手にした君から
あふれる 笑顔の洪水
すれちがう 前に 受け止めようと
投げ返す そんなぼく
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舗道に 伸びてる影には
似合いの 恋人同士と
靴音が 少し 合わなくなって
横画をが おびえだす
帰りゆく 二人の部屋に
寒すぎる 隙間風
除けている カーテン越しに
揺れている 倖せが
ふと 逃げて いきそうだよ
寒さに 寄せ合う方先
夕陽は 明日の泣き顔
移り行く 日々を 見つめる君を
信じたい そんなぼく |