夕陽の素描 PLAY
舗道に 落した林檎に
夕陽は 昨日の微笑み
追いかける 君は 明日の夢に
届かない はずなのに

裸の 街路樹震わす
誰かの 吹いてる口笛
立ち止まる ぼくの かかとの下で
さよならと 唄い出す

 帰りゆく 二人の部屋は
 あたたかい ストーブと
 甘すぎる スープの中に
  揺れている 倖せが
  ふと 背中 向けそうだよ

林檎を 手にした君から
あふれる 笑顔の洪水
すれちがう 前に 受け止めようと
投げ返す そんなぼく





舗道に 伸びてる影には
似合いの 恋人同士と
靴音が 少し 合わなくなって
横画をが おびえだす

 帰りゆく 二人の部屋に
 寒すぎる 隙間風
 除けている カーテン越しに
  揺れている 倖せが
  ふと 逃げて いきそうだよ

寒さに 寄せ合う方先
夕陽は 明日の泣き顔
移り行く 日々を 見つめる君を
信じたい そんなぼく

作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1978/07/05.