乾いた夏 PLAY
胸に 焼きついた笑顔
かみしめてみれば
すりガラスの 向こうは 乾いた夏

あの日 サヨナラが好きと
冗談はよそう
お前の目に 涙が 光った朝

 もう 一年も 前のことさ
 出逢った街も 去年のまま
 あの陽の光 逃げた肌を
  やけに 思い出すよ

きっと 倖せにすると
指切りも今は
俺の胸で いつしか 乾いたまま
いつも まぶしさの中で
溶けそうになって
この窓辺に 逃げてた 去年の夏

あの日 駆け足で過ぎる
夕立の中で
お前だけは きまって 乾いた肌

 もう 一年も 前のことさ
 陽射しの匂い 忘れたのは
 あの透きとおる 白い肌を
  やけに 思い出すよ

二人 確かめることに
太陽を捨てた
すりガラスの 中には 乾いた愛

作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1976.8.16.