12月の駅 PLAY
季節に 惑う青空
ホームに 揺れる陽炎
さよならの 舞台には
まぶしすぎるわと
 君の 言葉が 残る
  12月の駅

つないだ 細いその手に
伝える 愛の想いを
切り裂いた アナウンス
走り込む列車
 君は 笑顔を ひとつ
  置き去りにするよ

  風だけが やけに冷たく
  二人の間を 駆け抜けてゆく
  さよならも 云えないままに
  すれ違う まなざしで
   愛は 呼び戻せなくて

時間は 知らん顔して
確かに 通り過ぎてく
手のひらに 消えそうな
ぬくもりを 抱いて
 ぼくは 涙を ひとつ
  青空に 投げる







ホームに 残るぼくには
届かぬ 窓の向こうで
思い出が ほほえんで
捜しているシート
 そんな しぐさに 浮かぶ
  昨日までの事

  風だけが やけに冷たく
  二人の間を 駆け抜けてゆく
  さよならも 云えないままに
  すれ違う まなざしで
   愛は 呼び戻せなくて

短く ベルが響けば
舞台は 次へ移るよ
寄せる肩 失った
悲しみのシーン
 ぼくは うつむきがちに
  改札を抜ける

作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1977.12.24..