冬
いちょうが落ちて
涙がひとつ
秋が過ぎる
冬の戸口で
あてもないまま
足を止めた
すみれ色の
夕暮れの中
誰の姿も
舗道を急ぐ
めまぐるしく
季節は変わる
どこからだろう
聞こえてくる
すりきれたビートルズを
下手なギターで
歌ってる
風がとっても
冷たいので
コートの襟でも
立てなければ
めまぐるしく
季節は変わる
めまぐるしく
季節は変わる
作詞:幸田圭子
作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1973.12.15.