プラットホーム ~3~
秋風と 遊ぶ光
くぐり抜けながら 二人は
倖せを 一つひとつ
確かめることに
おぼれた
指先に こぼれそうな
今も美しい 思い出さえ
消えそうな 朝の霧に
連れ去られてゆく
遠くへ
白い頬 濡らす涙
唇を寄せて 拭えば
サヨナラを 告げる前に
揺れ動く心
砕ける
もう次の 列車が来る
からめた小指を 離したなら
あなたへの 贈り物は
プラットホームの
サヨナラ
あなたへの 贈り物は
プラットホームの
サヨナラ
作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1973.12.09.