季節を忘れた  
      青空に誘われて 
      浜辺まで 車を飛ばす 
       よぎる風は もう10月 
       
      彼方を横切る  
      タンカーが震えてる 
      光さえ 埃を落とし 
       君は少し 淋しそうさ 
       
       肩を 抱いてみれば 
       静けさが  
        海に 沈んでく 
       夏の 笑顔が 今 
       君を まぼろしに 変えた 
       
      10月の 砂浜は 
      やせた身体を 横たえている | 
      
      小さな海鳥 
      西の空 消えてゆく 
      太陽に 追いつくことで 
       熱い胸が 戻るならば 
       
      時間を斜めに 
      潮風が 区切る頃 
      涙さえ 知ってる様に 
       君は少し 瞳伏せた 
       
       髪を 梳かせながら 
       張り詰めた  
        波が 引いてゆく  夏の 笑顔が 今 
       君を まぼろしに 変えた 
       
      10月の 砂浜は 
      やせた身体を 横たえている 
       |