秋を見つけました 
あなたの 知らないうちに 
 二人いつも 逢っていながら 
 私ひとり 夏のつもり 
 
秋を見つけました 
あなたの 知らないうちに 
 日暮れ間近 かわす口ずけ 
 白い砂も むらさき色 
 
  新しい サヨナラが 
  去年の サヨナラと 
          混じり合う 
        巡り来る 夏の日が 
  私の季節の 
          ガラスの入り口 
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秋がのぞいてます 
あなたの 素肌の味に 
 長い髪も 妙にざらつき 
 乾ききった 唇さえ 
 
秋がのぞいてます 
あなたの 素肌の味に 
 震えながら 砂に刻んだ 
 二人だけの 愛の日々も 
 
  色あせた 思い出が 
  涙の みずうみに 
    溶けてゆく 
  胸おどる 約束が 
  私の小指に 
    いくつも いくつも |