白 い 秋
片方だけの
ちっちゃなサンダル
砂浜にひとつ
誰が忘れた
麦わら帽子が
風に舞っている
いつのまに 二人の夏は
白い風に ぬりつぶされて
あなたには
ため息まじりの
白い肌が よく似合う 秋
沖行く船の
汽笛の音にも
涙ぐみそうさ
忘れてしまった
あなたの名前は
思い出せないよ
いつのまに 重ねた胸に
白い風も 通り過ぎてく
あなたには
うつむきかげんの
白い肌が よく似合う 秋
いつのまに 二人の夏は
白い風に ぬりつぶされて
あなたには
ため息まじりの
白い肌が よく似合う 秋
作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1975.03.27.