ここで紹介させていただきますのは,もう20余年前,大学の頃,ひとり軽音楽部の部室で,多重録音で作ったオリジナル曲です。作詞・作曲・編曲・演奏・録音・企画・製作を私「大槻剛巳」が担当しております。全部,自分でやってますので,所々,お聴き苦しい箇所もございますが,その辺はご容赦してください。歌詞が,皆,女性サイドのものなので,下級生に唄ってもらいました。

KYFC 0006 THE FIRST FLIGHT

VOCAL:
KAORI YOSHIDA



[1]
MORNING ILLUSION  (QT) (wmp) (MP3)

朝日に ふちどられた シルエット あなたは 広い背中 見せている
白いカーテン 拡がる海へ 飛び立ちそうな 風が光るわ

MORNING ILLUSION
まだ眠る プリンセス 私は 軽い毛布に 羽根を憩め
そうね 昨日の 出逢いも忘れて まどろむ ここは
海辺のバンガロー


真夏は まだ控え目 忍び足 素肌が 追い越してる 季節なら
声かけていた 光求めて あなたと出逢う Sea-side Street

MORNING ILLUSION
まだ夢の グラフィティー 私は タイムトラベル 昨日の午后
きっと 予感を 確かめ始めた 車を とばす
海辺のバンガロー


薄目を 開けてみれば まぶしくて あなたは 口笛吹き 歌ってる
それは素敵な Old Fashioned Love Song 今起き出した My Fresh Only Love

MORNING ILLUSION
まだ愛の プロローグ 私は 輝きを見た 深い瞳
そうね あなたと 探した夜明けに 光を 知った
海辺のバンガロー


[2]
TRAGEDY   (QT) (wmp) (MP3)

あれは2年も 前のこと 突然遠く 旅立つあなた
砂漠の風が 見たいと そして私は ひとりきり

待っていたのよ 夏までは 愛したことを 信じたかった
シルクロードの 地図さえ 一人見つめて 泣いていた

こんな夜更けに 帰ってくるのは
今も変わらぬ あなたの気まぐれ
焼けた素肌を 抱きしめられない
私は 明日 街を出るの


スナップ写真 並べては 歴史に消えた 恋物語
聞かせてくれる あなたが 今演じてる Tragedy

もう見たくない その瞳 吸い込まれたら また逆戻り
区切りを付けた 心が 熱い吐息に 溶けるから

いっそあなたと 世界の果てまで
めぐりめぐれば 倖せだけれど
降りてしまった 舞台の幕なら
哀しい 女 つくるだけよ

こんな夜更けに 帰ってくるのは
今も変わらぬ あなたの気まぐれ
焼けた素肌を 抱きしめられない
私は 明日 街を出るの


[3]
失くしてた帽子   (QT) (wmp) (MP3)

失くした はずだった アンティックな この帽子
昔何処かの ジャズメンが 粋にかぶって いたような

鏡に 向かったら 気取ってみる 1960
ピアノトリオの スウィングで 片目つぶった Funny Girl

あなたの前なら 無邪気になれると
おどけて見せてた  あれは3年前の夏
帽子のつばさえ 埃をかぶれば 思い出ひとつも
今は ほんの少しさえも 浮かんでこないの

またひとつ 恋をさがして 明日には 無邪気な私に めぐりあうのよ


2人で 通ったわ 地下3階 ピアノバー
アメリカ帰り ペット吹き ラフなプレイも 好きだった

聞こえる Funky Jazz 見えなくなる 面影を
追ってみたいは 少しなら あんな時代も 懐かしい

あなたの嘘にも 涙を流して
おびえていたのよ あれは3年前の夏
あの頃自慢の チェックのジャケット 見向きもしないわ
今は ほんの少しさえも 悔やんでいないの

またひとつ 恋をさがして 明日には 無邪気な私に めぐりあうのよ


[4]
OVER THE LOVE   (QT) (wmp) (MP3)

この街で生きた わずかな季節も 私にはとても 輝いてた 愛していた
Fall In, Good Feeling, My Love

だけどもう行くわ おぼれかけている 私がこわいの またサヨナラ 積み重ねて
Good-bye, Nice Feeling, My Love

あなたは 優しい人 最后も 笑顔でいて
Don't Remember, Never We Can See I'll Can Smile, 'Cause I'm Always Alone
追い付けない 愛の彼方で
Over The Love
Over The Love


人混みの中に 消えゆく横顔 さよならはいつも 飾り気なく 胸をよぎる
Fall In, Blue Feeling, My Love

小さな鞄に はいらない想い 捨てて乗る列車 明日からの 闇へ向けて
Good-bye, My Sorrow, My Love

あなたは 優しい人 最后も 笑顔でいて
Don't Remember, Never We Can See I'll Can Smile, 'Cause I'm Always Alone
追い付けない 愛の彼方で
Over The Love
Over The Love


[5]
GOOD-NIGHT, JINNEY   (QT) (wmp) (MP3)

飲干した ウィスキー・ボトル 灰皿 代りにしては
うずくまる ビルの屋上 夜風が 少し寒いの

数えるほどの 値打ちもない 男ばかりが
踏み付けてった 痩せた身体 捨ててみようか ナンテ

街の灯は 汗の匂いを 素肌に 走らせるけど
泣くほども 疲れていない 笑顔も 得意じゃないの

金網越しの 夜の都市に 女が独り
気も狂えよと 踊り回る 翼背中に つけて

Good-night, Jinney ふられたって
Good-night, Jinney 捨てておきな
Good-night, Jinney 今夜だけは
酔いつぶれて 眠っちまいなヨ


空っぽの セブンスターが 舗道に 舞って落ちるは
きれいねと 一人言さえ 夜風に 掻き消されてく

燃やし尽くした マッチの軸 '女'と描いて
サヨナラなんて 書いてみれば 名残りひとつも ないの

Good-night, Jinney ふられたって
Good-night, Jinney 捨てておきな
Good-night, Jinney 今夜だけは
酔いつぶれて 眠っちまいな


[6]
秘宝   (QT) (wmp) (MP3)

草原を 斜めに区切る ハイウェイ 太陽の 拍手を浴びて 走る 
Sun-roof に まつわる 南風を 捕まえ
聞き出そう 行く先を 黄金の 財宝の 埋もれているジャングル

カーニバル 始まる前に Catch You アンデスの 湖に似た 瞳
焼けた肌に 輝く 熱い汗に 接吻
聞き出そう 道順を スペインの 財宝の 埋もれているジャングル

Never, Turn Away 私はいつか
古代の女神に 生まれ変わるわ
I'll Find The Love 歴史の波に
巻き込まれた愛 ここに 熱く よみがえれ

彩やかな 衣装をつけた Humming-bird 唄ってよ 探検隊の 讃歌
川の巾は 狭まり 生い茂った ジャングル
聞き出そう 暗号を 1000トンの 石のドア 開けるための呪文を

Never, Turn Away 私はいつか
古代の女神に 生まれ変わるわ
I'll Find The Love 歴史の波に
巻き込まれた愛 ここに 熱く よみがえれ

Never, Turn Away 私はいつか
古代の女神に 生まれ変わるわ
I'll Find The Love 歴史の波に
巻き込まれた愛  ここに 熱く よみがえれ


[7]
燃える秋   (QT) (wmp) (MP3) 

舗道に伸びた 私の影に あなたが 少し近付く
小さな肩に 優しさだけの あなたの 腕がかかるの

街路樹は 葉を落として 震えてる 街は寒い
夕闇が 外套の上 重すぎる季節ね

たとえ そばに あなたがいても 心は 北風の中
同じ 愛を 演じる気なら もっと 烈しく 抱きしめて


口紅の朱で 隠し切れない 私の 寒い想いを
口先だけで 慰めないで 私は 焔が好きよ

行きすぎる 前照灯 一瞬の 夢を乗せて
出来るなら 旅立ちたい 南への 飛行機

寒い 空を 燃え上がらせる 強さで 接吻をして
それで 愛を 求める気なら もっと 烈しく 抱きしめて


たとえ そばに あなたがいても 心は 北風の中
同じ 愛を 演じる気なら もっと 烈しく 抱きしめて


[8]
I'LL WAIT FOR YOU   (QT) (wmp) (MP3)

陽射しが 流れる雲に 追い越されそうな 季節に
あなたが 飛び立つ国は 透きとおる夏が 似合うの 

ラストシーンを  演じるように あなたは  目を伏せているわ

I'll wait for you
視線で告げる 私を  避けているように


ロビーに あふれる人が つくるはなやかな 舞台に
私も 笑顔を見せる 心の痛みを 隠して

背中を向けて  ゲートを過ぎる あなたを  引き止めてみたい

I'll wait for you
思い出だけで 私は  生きて行けないの


幕を降ろした  シネマのように 夕闇  空港を包む

I'll wait for you
今は泣かない いつの日  帰りくる日まで



Words, Music, Arrangements, Instruments [Ds., El-Ba., El-Guit., Perc., Fender Rhodes Piano, YAMAHA CP-70, Roland Organ/Strings, YAMAHA Polyphonic Synth., Roland Monophonic Synth.], Recording, & Produce by TAKEMI OTSUKI
Recording:
Jul 29 - Aug 11, Aug 25, & Sep 11, 1980 at Room 429,
Kawasaki Medical School, 577 Matsushima, Kurashiki, Okayama 701-0192, Japan