2004年7月1日から3日まで,日本臨床環境医学会が旭川市で催されました。 会長は,旭川医科大学医学部健康科学講座 吉田貴彦 先生で,これまで他のいくつかの会でご一緒させていただいたり,また,シックハウス症候群や化学物質過敏症がメインテーマながら,広く環境と健康という処で演題も募集されるとお聞きしましたので,一つ,演題を出して,初 旭川 を経験してきました。


抄録集の表紙ですが,今回,この学会のHPや会の案内のポスターも含めて,総会長の吉田先生が写真をお撮りになってました。凄い!


定番の会場前の看板と,その前で一枚,です。
会場の旭川市民会館です。


吉田総会長
開会のご挨拶です。


懇親会での会長のご挨拶
懇親会での,八竹 旭川医科大学長のご挨拶

吉田総会長
会長賞と奨励賞授与式のご挨拶です

今回から会長賞・奨励賞授与の開始とのことで,これは奨励賞授与の場面です。

石竹 久留米大学医学部環境医学講座教授による閉会のご挨拶です。
来年は,久留米での開催とのことです。
シンポジウムの一つで,元々,香山(自治)教授が座長をお勉めの予定だったのですが,ご都合で,旭川に飛べないとのことで,不肖,私,拙いながらもさせていただきました。

ご一緒させていただいておりますのは,北里大学衛生学教授,日本衛生学会理事長の相澤先生です。

なんとか,任を果たせたのでしょうか???
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今回は,岡山⇔羽田⇔旭川 と,空路の移動でした。特に往路では,7月1日非常に雲が少なく,日本列島鳥瞰図ってカンジ,特に,東北地方の上空はなかなか飛ばないのでとても楽しめました。
これは岡山空港です。


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往路の羽田→旭川では,離陸後暫くしてふと外を観ると猪苗代湖,これは凄いと思っているうちに,最上川が見えてきて,西日本,それも丹波福知山や備中で暮らしていた者ですから,なんていうか,日本の中でも長い河川ってのにあまり縁がなくって,山形盆地から,一つ大きな山脈を越えて,その谷間を縫って低い方へと流れていく川の力っていうか,そういうのに感動を覚えました。 そうこうしているうちに鳥海山(1)も見えてきて,続いて雄物川も最上川同様横手盆地から始まって,山間をぬうようにして日本海に注いでいます。そして,田沢湖(2)が見え,そこから北へ続く八幡平の山々,これは特に岡山→羽田の間に,播磨から摂津にかけて,多くの山の面に,ゴルフ場が点在しているのを観てきた気持ちを,やはり,自然のままの姿で洗ってもらっているような感じを強く受けました。やがて,十和田湖(3),高校の修学旅行で奥入瀬を歩いた記憶をよみがえらせているうちに,はるかに世界遺産の白神山地を控えさせる岩木山が見えてきて,しばらくすると津軽半島と下北半島の邂逅(4),そして,松前半島との邂逅(5),はるか昔に,ここがまだ氷で覆われていた頃に,日本人の祖先の一部(当然というか南から島伝いに辿ってきた人たちもいたでしょうけれど)が歩いて渡ったのか,ということに思いを寄せていると,支笏洞爺(6)が見えてきます。なっちの故郷,室蘭を垣間見て,やがて,石狩平野と石狩川,多くの三日月湖を見ている間に,上川盆地に辿り着き,旭川空港もまもなく,ということになりました。区画整理された畑作の緑は,本州で見る猥雑な都市や田園風景に降り立つ様相とは異なり,少しだけ留学の時のミネソタの雰囲気も想起させてもらいながら,到着しました。


で,旭川空港に降り立った7月1日午後8時頃,空港外の気温は11.7度,どうりで涼しい筈です。

バスに揺られて40分弱,旭川駅前で降りました。なんと,イリュミネーション!
ちなみに,7月3日,終了後,再びバスで空港まで行く時の待ち時間,昼間の駅の様子です。

帰路の旭川空港です。

帰路は低い雲が多くって残念!って感じ。一応,支笏洞爺なのですが。

また,帰路の旭川→羽田は少し東よりの空路で雲も多くあまり(大好きな)烏瞰図は楽しめませんでした。
帰路の羽田→岡山では,名古屋〜京阪神の夜景は綺麗でしたけど。
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空港から市街へのバスの中で案内のビデオがあり,旭川は彫刻の街と云ってました。
確かに,そうでした。
右の写真は,中心部にある「7条緑道」のスナップです。ロシア,中国,韓国の姉妹都市との友好の碑もあり,こんなところからも北国を感じさせてもらいました。

これ大好き

これは中心部「平和通買物公園」です。


本当に街の角ごとに彫刻がある,という印象(中心部には)でした。

市民の木は
「ナナカマド」
とのことです。

ちょうど,会場の前の街路樹にありました。


街の中心部から旭橋という石狩川に掛かる(夕暮れの景色が美しいらしいですが)橋への近くにロータリーがあります。
ちょうど,往路の機内で池澤夏樹氏の「パレオマニア」という新刊を読んでいて,そこにイギリスではロータリーが普通で,車は四つ角に入ると左廻りにロータリーを旋回して自分の出たい処に出て行く,これは失敗してももう一周すれば済むし良い方式だ,でも,日本では土地も狭いし・・・という記載を読んでいて,そういえばアメリカに居た頃,ちょっと古い街に行くと結構こういうロータリーもあったなぁって思っていた処に,ここに遭遇してしまったので,ある意味,感動ものでした。ここは六叉路だったのですが,歩行者の僕は一杯信号に掛かるので,ちょっと歩き難くもありました(そういえば旭川の信号はすべて「赤・黄・緑」が縦並びでしたが,雪とかことを考えてなのでしょうか?


駅から東の方に5分ほど歩くと「蔵囲夢」というレンガ造りの倉庫群(百年の歴史とのことです)があり,大雪地ビール館やチェアーズギャラリーとなっていて,新名所らしいです。

横浜の煉瓦館や,私が子供の頃,数年住んでいた舞鶴にも倉庫跡を同じように利用した施設がありますよね。

ガス灯も良い感じです。


石狩川です。

この辺りだと,まだ川幅は,それほど広くないですよね。

で,河畔にはリベライン旭川フラワーパークがあって(市立旭川病院の裏手でした),家族連れや,患者さんや,思い思いの散策のようでした。


石狩川の支流の牛朱別川に掛かる橋の上にも彫刻があります。

遠くの山は,大雪連峰だと思うのですが(違うかも知れません。)
それで,旭川は,ラーメンも有名ですよね。ラーメン村もあるみたいです(行けなかったですが)。

学会初日の昼は,宮崎大学医学部の加藤教授と「赤門」さんに行きました。しょうゆラーメンを食べましたが,多分,魚系でだしを採っていて結構,濃い味風,うちの長男は苦手な感じかなぁって,でも美味でした。

で,昼過ぎに学会2日目が終わって,帰路に着く前,今度は「西山軒」さんに行きました。今回は,味噌ラーメン,これが,想いの他濃くなく,すっと入る感じで僕は堪能出来ました。ここは,芸能人さんの色紙も一杯で,野村萬斎さんのや,写真には大滝秀治さんのも見えます。
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学会初日の朝,これは本当に素晴らしい天気! 懇親会でも,今年一番の最高の日和だったと,来賓の旭川市の助役さん(市長さんの代理)が話されてましたが,本当に,気持ちのよい清々しい乾いた朝でした。
それで,常盤公園というところを,思いっきり散策させていただきました。市民のオアシス,憩いの場,という雰囲気ですし,周囲には道立旭川美術館や青少年科学館・川のおもしろ館,図書館などもあり,文化エリアって感じでした。


7条緑道からの入口にある公園の名の入った碑です。
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兎に角,緑が深い,きっと,季節的にもとっても良い時期に行かせてもらったのだと思います。本当に木々の息づかいが心を洗ってくれるようでした。
千鳥ヶ池というのが東半分を占めていて,その周囲は多くの緑で潤ってました。元々が,原野であったでしょうし,勿論,道の開発に関しては,いろんな悲話があったり,あるいは先住の民たちとの紛争や確執などもいろいろあったこととは思います(ちなみに,池澤夏樹氏の最新長編に「静かな大地」というのがあり,ここに家系自叙伝的な,しかし,道開発の歴史の中にある意味翻弄もされた人間像が描かれております)が,今の自分が,この日,この時間に,暖かな陽光を浴びながら,木々の息吹を感じることが出来たその瞬間を例えようもな掛け替えのないものと感じることが出来たことを記憶として残すことが, 歴史と自然への恩返しかという気持ちにもなりました。


夕暮れが美しいという旭橋のたもとは公園の北東のはずれです。

この辺りは,冬まつりの会場とのことです。
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大きな川があれば,治水の歴史もあります。そして,彫刻の街にはそのモニュメントもあります。

園内には,いろいろな方の銅像や詩碑,句碑などもありました。道の歴史,上川地方の歴史に疎い私にはなじみの薄い方々ではありましたが。でも,開墾以来の歴史を感じることが出来ます。

上川神社は駅からいいますと,常盤公園とは反対側で忠別川を越えたところにありますが,分社が公園内にありました。
風雪の群像


彫刻の街の名の通り,公園内にも多くの彫刻が点在しております。

「風雪の群像」は,【「コタン」を象徴する老人のみが,何故,座しているのか,が論争の焦点であった。砂澤は群像の構図から「コタンという偏狭な地点にアイヌを座らせ」ようとする社会の視点を看取し批判を行った。そして,「コタン」論争の渦中の1972年に群像は何者かによって爆破される。1977年に再建され現在に至る。】という歴史を持っているそうです。

これも池澤氏の「静かな大地」で読める処と同じ根の問題のようですし,世界の他の地でも見られる問題なのでしょう。

そして私は気持ちとしてやはりいけない人の歴史であったと心を痛めざるを得ないところが正直な処です。ただ,医科学を通じて,すべての人の心身ともに健康な生活に貢献することのための努力しか出来ませんが・・・・。
彫刻の奥の建物が「道立旭川美術館」です。もし,今度家族で来れたら,是非,行って見ます。学会で来る時は,そこまでの時間を取れなくって。
公園の西半分は広場(冬まつり会場)になっていて,その周囲を彫刻があり,美術館があるということです。 で,  ↑  微笑ましいっていうか,嬉しく感じたのが,30万都市の旭川ですが,この広場が,ラジオ体操の会場とのことです。
えっと,チュンチャン達は,僕らの近くに居ます。逃げません。ちなみに,烏もあまり離れてくれません。しかし,会場の旭川市民会館の脇に,「カラス子育て中注意」ともありました。 旭川の近くの富良野のイメージとして,「北の国から」もありますが,「ラベンダー」も,そうですよね。そして,やはり会の時期に感謝すべきか,花も美しく心を和ませてくれました。これは,公園内の花壇です。