2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。
2018年度 環境社会医学ユニット(環境医学領域)講義末試験 2018.7/18 .実施(全問題)

1) 図中の(イ)(ロ)に入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか。

a. (イ):大腸菌, (ロ):一般細菌
b. (イ):トリハロメタン (ロ):大腸菌
c. (イ):トリハロメタン, (ロ):ハロ酢酸
d. (イ):大腸菌, (ロ):アルキル水銀
e. ~イ):一般細菌, (ロ):トリハロメタン

2) 上水道・下水道についての説明として正しいものはどれか。

a. 上水処理における塩素消毒の基準値は投与する塩素量として定められている。
b. 上水中のトリクロロエチレンは塩素消毒の消毒副生成物である。
c. 上水中の塩化物イオンの濃度上昇は過剰な塩素消毒を意味する。
d. 上水中のクリプトスポリジウムの除去には膜濾過処理が有効である。
e. 下水処理における活性汚泥法は窒素やリンの除去に有効である。

3) 作業環境による障害に関する説明として正しいものはどれか。

a. 酸素欠乏症等防止規則では空気中酸素濃度が48%未満の状態を酸素欠乏と定義している。
b. 減圧症は減圧時に発生する窒素ガスによる空気血栓が原因である。
c. 熱失神とは致命率の高い重度(Ⅲ度)の熱中症である。
d. レイノー現象は全身振動障害に見られる代表的な症状である。
e. 近年、運送業従事者における職業性腰痛の増加が著しい。

4) 騒音性難聴、騒音の環境基準および規制に関する説明として正しいものはどれか。

a. 騒音曝露を中止すると聴力低下が軽快する。
b. 聴力低下は多くの場合で片側性に生ずる。
c. 4000Hz付近の周波数で最も聴力低下を起こす。
d. AA地域の一般騒音の基準は昼間60デシベル以下である。
e. 騒音規制法では環境大臣が時間などの規制基準を定めることを規定している。

5) 労働基準法施行規則で職業病と規定されているがん原性物質と疾病の組み合わせで正しいものはどれか。

a. ベンゼン→膀胱癌
b. 1, 2-ジクロロプロパン→肺癌
c. ヒ素→皮膚癌
d. 塩化ビニル→中皮腫
e. ニッケル→胆管癌

6) じん肺およびじん肺法に関する説明として正しいものはどれか。

a. じん肺法ではびまん性胸膜肥厚をじん肺の合併症として認めている。
b. じん肺健康診断において肺機能検査は所見の有無に関わらず実施される。
c. 胸部X写真分類第1型で著しい呼吸機能障害の有る粉じん作業者の管理区分は管理2である。
d. じん肺は干し草など有機粉じんの長期高濃度曝露で引き起こされる。
e. 大陰影は胸部X病型分類における第4型の特徴である。

7) ベリリウム肺の説明として正しいものはどれか。

a. Tリンパ球の増殖が見られる。
b. 過敏性肺炎の一種である。
c. 下肺野中心に蜂窩肺を示す。
d. 石綿健康被害救済法の対象疾患である。
e. 壁側胸膜に限局した肥厚を示す。

8) 珪肺の説明として正しいものはどれか。

a. アスベスト小体が観察される。
b. 胸膜プラークが認められる。
c. 肺門リンパ節に卵殻上石灰化が見られる。
d. サルコイドーシスと誤認され易い。
e. 悪性中皮腫の合併リスクが高い。

9) 感染症の感受性指数(発症率)の図を示す。AとBとして正しいのはどれか。

a. A:梅毒 B:尖形コンジローマ
b. A:ノロウイルス感染症 B:カンプロバクター感染症
c. A:結核 B:ラジオネラ感染症
d. A:狂犬病 B:日本脳炎
e. A:ペスト B:ハンセン病

10) 感染症法における医師の届出義務についてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:直ち B:保健所長 C:7日以内
b. A:直ち B:保健所長 C:1ヶ月以内
c. A:直ち B:病院長 C:1ヶ月以内
d. A:2日内 B:病院長 C:7日以内
e. A:2日内 B:市町村長 C:7日以内


11) 新興感染症ついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:SARS B:異型クロイスフェルト・ヤコブ病 C:ニパウイルス感染症
b. A:エボラ出血熱 B:ジカウイルス感染症 C:マラリア
c. A:エボラ出血熱 B:MERS C:ニパウイルス感染症
d. A:エボラ出血熱 B:コレラ C:ニパウイルス感染症
e. A:デング熱 B:MERS C:黄熱 

12) 院内感染対策の組織と業務についてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:感染制御委員会(ICC) B:感染制御チーム(ICT) C:感染症の発生動向監視(サーベイランス)
b. A:感染制御委員会(ICC) B:感染制御チーム(ICT) C:院内感染の抗生剤決定
c. A:感染制御委員会(ICC) B:中央検査部 C:感染症の発生動向監視(サーベイランス)
d. A: 感染制御チーム(ICT) B: 研修医感染対策チーム C:院内感染の抗生剤決定
e. A: 感染制御チーム(ICT) B: 感染制御委員会(ICC) C:原因菌同定

13) 食品のリスク分析ついてA、B(図中に2箇所)、Cとして正しいのはどれか。

a. A:食品安全委員会 B:消費者庁 C: リスク回避
b. A:食品安全委員会 B:消費者庁 C:リスクコミュニケーション
c. A:国立医薬品食品衛生研究所 B:農林水産省 C:リスク解析
d. A:国立医薬品食品衛生研究所 B:厚生労働省 C:リスクコミュニケーション
e. A:指定大学7校 B:厚生労働省 C:リスク回避

14) 脂質摂取量ついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:25% B:n-3 C:n-4
b. A:30% B:n-6 C:n-3
c. A:35% B:n-6 C:n-4
d. A:40% B:n-6 C:n-3
e. A:50% B:n-3 C:n-6

15) 労働安全衛生マネジメントシステムのPDCAとして正しいのはどれか。

a. P:Plan D:Decide C:Clear A:Act
b. P:Plan D:Decide C:Clear A:Assessment
c. P:Plan D:Do C:Check A:Act
d. P:Practice D:Decide C:Check A:Act
e. P:Practice D:Do C:Check A:Assessment

16) 有害性評価の量-反応関係についてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:最大無毒性量(NOAEL) B:最小毒性量(LOAEL)C:肝機能異常
b. A:最大無毒性量(NOAEL) B:最小毒性量(LOAEL) C:腎尿細管障害
c. A:最大無毒性量(NOAEL) B:最小毒性量(LOAEL) C:多発神経炎
d. A:最小毒性量(LOAEL) B:最大無毒性量(NOAEL) C:多発神経炎
e. A:最小毒性量(LOAEL) B:最大無毒性量(NOAEL) C:慢性気管支炎

17) ストレスチェック制度ついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:1回 B:50人 C:産業保健師
b. A:1回 B:50人 C:医師
c. A:2回 B:500人 C:産業保健師
d. A:2回 B:500人 C:医師
e. A:3回 B:150人 C:医師

18) 精神障害の労災認定状況ついてA、Bとして正しいのはどれか。

a. A:薬物依存症 B:うつ病
b. A:自殺以外 B:自殺(未遂を含む)
c. A:自殺(未遂を含む) B:自殺以外
d. A:うつ病 B:自律神経失調症
e. A:双極性障害 B:パニック障害

19) 労働災害の指標ついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:発生率(年千人率) B:度数率 C:強度率
b. A:発生率(年千人率) B:影響率 C:強度率
c. A:発生率(月千人率) B:強度率 C:度数率
d. A:発生率(年千人率) B:強度率 C:度数率
e. A:度数率 B:発生率(年千人率) C:強度率

20) インジウムついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:悪性胸膜中皮腫 B:メソテリン C:オステオポンチン
b. A:気管支喘息 B:IL-6 C:末梢血好酸球
c. A:気管支喘息 B:血清IL-4 C:一秒率
d. A:間質性肺炎 B:胸水ヒアルロン酸 C:SP-D
e. A:間質性肺炎 B:KL-6 C:SP-D

21) 病原性大腸菌食中毒ついてA、B、C、Dとして正しいのはどれか。

a. A:2類 B:無効 C:ベロ D: グッドパスチャー症候群
b. A:2類 B:有効 C:テトロドトキシン D:溶血性尿毒症症候群(HUS)
c. A:3類 B:有効 C:ベロ D:溶血性尿毒症症候群(HUS)
d. A:3類 B:無効 C:シガ D:ファンコニ症候群
e. A:3類 B:有効 C:シガ D:グッドパスチャー症候群

22) 黄色ブドウ球菌食中毒ついてA、B、Cとして正しいのはどれか。

a. A:1~6 B:無効 C:無効
b. A:1~6 B:無効 C:有効
c. A:6~48 B:有効 C:無効
d. A:6~48 B:無効 C:有効
e. A:72-96 B:有効 C:有効

23) 鋭利な感染性廃棄物の分別のバイオハザードマークとして正しいのはどれか。

a ア    b イ   c ウ   d エ   e オ

24) オゾン層保護に向けた対策ついてA、Bとして正しいのはどれか。

a. A:モントリオール議定書 B:フロン
b. A:モントリオール議定書 B:ダイオキシン
c. A:ストックホルム条約 B:ダイオキシン
d. A:京都議定書 B:光化学オキシダント
e. A:京都議定書 B:フロン