2017年度 環境社会医学ユニット(環境医学領域)補充試験 2017.8/28 実施(全問題)
1)水道水の水質基準項目についての説明として正しいものはどれか。
a. ブロモジクロロメタンは上水の塩素消毒による副生成物である。
b. 大腸菌の基準値は「1ミリリットルの検水での集落数が100以下」である。
c. トリクロロ酢酸は植物プランクトンが産生する物質に由来する。
d. クロロホルムは金属洗浄などに用いられた有機溶剤を含む工場排水に由来する。
e. 亜硝酸体窒素はカビ臭の原因物質である。
2)職業性疾病に関する以下の説明のなかで正しいものはどれか。
a. 減圧症は加圧時の窒素の麻酔作用が原因である。
b. 熱射病とは血液濃縮による循環機能障害である。
c. 騒音性難聴はコルチ器における有毛細胞の機能障害である。
d. VDT作業中の健康障害予防として画面を見上げる姿勢をとることが望ましい。
e. 頸肩腕傷害は休業4日以上の職業性疾病の6割を占める労働災害である。
3)労働基準法施行規則で指定されている癌原性物質とその職業癌の組み合わせとして正しいものはどれか。
a. ベンジジン---膀胱癌
b. 1, 2-ジクロロプロパン---肺癌
c. ベリリウム---白血病
d. マゼンタ---肝血管肉腫
e. β-ナフチルアミン---多発性骨髄腫
4)悪性中皮腫の説明として正しいものはどれか。
a. 主に珪肺との合併が多く見られる。
b. 石綿曝露から平均約40年後に発症する。
c. じん肺との合併症はCaplan症候群と呼ばれる。
d. 日本における患者数は減少傾向にある。
e. 臓側胸膜のびまん性胸膜肥厚に端を発する。
5)感染症の症状の有無についての分類で図のA,B,Cとして正しいのはどれか。
a. A:潜伏期保菌者,B:不顕性(健康)保菌者,C:回復期保菌者
b. A:潜伏期保菌者,B:菌血症保菌者,C:非保菌者
c. A:潜伏期保菌者,B:不顕性(健康)保菌者,C:非保菌者
d. A: 不顕性(健康)保菌者,B:潜伏期保菌者,C:回復期保菌者
e. A: 回復期保菌者,B:潜伏期保菌者,C:不顕性(健康)保菌者
6)再興感染症を示す図のA,Bとして正しいのはどれか。
a. A:マラリア,B:デング熱
b. A:結核,B:HIV感染症
c. A:デング熱,B:ペスト
d. A:ジカ熱,B:A型肝炎
e. A:レジオネラ症,B:デング熱
7)医療法にて病床を有する医療機関に院内感染対策のための委員会の設置が義務づけられているものはどれか。
a. 感染制御委員会 b. 衛生委員会 c. 安全対策協議 d. 病院運営委員会 e. 感染撲滅委員会
8)ボツリヌス食中毒の説明の図で,A,B,Cとして正しいのはどれか。
a. A:眼瞼下垂,B:嚥下・発語困難,C:有効
b. A:眼瞼下垂,B:流涎,C:無効
c. A:流涙,B:嚥下・発語困難,C:有効
d. A:流涙,B:嚥下・発語困難,C:無効
e. A:眼瞼下垂,B:流涎,C:無効
9)ある食品成分の摂取経年推移と食事基準の図で,Aとして正しいのはどれか。
a. A:食塩 b. A:砂糖 c. A:カルシウム d. A:胡椒 e. A:亜鉛
10)産業医の選任基準の図で,A,B,Cとして正しいのはどれか。
a. A:50,B:1,000,C:500
b. A:10,B:200,C:100
c. A:20,B:800,C:50
d. A:30,B:1,000,C:200
e. A:50,B:2,000,C:300
11)業務上疾病の現状の図で,A,Bとして正しいのはどれか。
=A:負傷に起因する疾病,B:災害性腰痛
~A:負傷に起因する疾病,B:荷重性腰痛
~A:ストレスに起因する疾病,B:統合失調症
~A:ストレスに起因する疾病,B:うつ病
~A:作業環境に起因する疾病,B:災害性腰痛
12)公害健康被害の保障の表で,A,B,C,Dとして正しいのはどれか。
a. A:1種,B:2種,C:水俣病,D:イタイイタイ病
b. A:1種,B:2種,C:イタイイタイ病,D:水俣病
c. A:1種,B:2種,C:イタイイタイ病,D:慢性閉塞性肺疾患
d. A:2種,B:1種,C:慢性閉塞性肺疾患,D:イタイイタイ病
e. A:2種,B:1種,C:水俣病,D:イタイイタイ病
13)住居環境に起因する疾病の説明の図である。この疾病として正しいのはどれか。
a. シックハウス症候群 b. 夏型過敏性肺臓炎 c. じん肺症 d. 慢性疲労症候群 e. うつ病 |