2016.5/06
大手ゼネコンで一級建築士として働かれたいらした方の中皮腫と診断され,胸膜肺全摘出術を受けられて放射線治療を受けられる間の,闘病記であり,家族の愛の物語である non-fictionです。「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」などの広報で知り,教員研究費で購入して図書館に入れました。著者の方は出版について悩まれた末に「すべての読者が生きることの大切さんを知るために」発刊され,また上記の会でも,懸命に治療に向き合っていらっしゃる患者さんや,献身的な看られているご家族への声援に代えて,という思いでも広めようとされらっしゃいます。さらに特に医師ですが,医療スタッフの言動がどのように患者さんに伝わるのか,という点でも言葉に重みがあります。我々も基礎研究に邁進しなければ。