科目名【授業題目(基礎教育科目のみ)】   講義形態
予防医学 講義
学期・曜日・時限   他学科履修 必修/選択 単位数 時間数
春学期 : 木曜-2限 不可 必修 1単位 30時間
担当者  
大槻 剛巳* , 五十嵐 英哉* , 西村 泰光* , 李 順姫* , 松﨑 秀紀*
対象学科
[技術]臨床工学(3年)
授業のねらい・到達目標  
予防医学は,内因・外因・行動から疾病になることを防ぐ公衆衛生学ならびに病原性微生物をはじめとする外来性異物に対する生体の防御機構として重要な免疫学を包括している。それぞれについて,概略とその機序や社会的基盤を説明出来ることを目標とする。
授業内容  
公衆衛生学と免疫学を当分に実施する。教科書を含めて,随時スライドや配布資料に沿って,授業を展開する。医学医療福祉に携わる者にとって必須の基盤情報となることに留意して,受講すること。
授業計画  
[1]公衆衛生学の総論と疫学
[2]感染症
[3]環境保健・医療制度・地域保健
[4]産業保健の総論
[5]産業保健:各論
[6]食品保健・栄養
[7]母子保健・学校保健・生活習慣病-難病・ヘルスプロモーション・精神保健
[8]中間テスト(公衆衛生学領域)
[9]免疫応答/自然免疫・適応免疫
[10]B細胞・抗体・T細胞
[11]免疫不全症
[12]自己免疫疾患
[13]アレルギー疾患
[14]移植免疫
[15]輸血

評価方法  
[定期試験] 50%(免疫学領域を定期試験で評価)
[小テスト・中間テスト] 50%(公衆衛生学領域を中間テスト(5/28)で評価)
[備考] 公衆衛生学領域と免疫学領域はそれぞれ単独で評価し,それぞれが合格点に至らないと予防医学としての合格としない。
テキスト  
(編集)清水忠彦・佐藤拓代『わかりやすい公衆衛生学(第3版)』(ヌーヴェルヒロカワ)(2012年3刷)
その他テキスト:公衆衛生学領域では,テキストを指定します。教科書に沿って授業をしますので,必ず持っておいてください。免疫学領域では,特定のテキストは指定しませんが,参考書が学習の助けになります。
参考書  
日本免疫学会『からだをまもる免疫のふしぎ』(羊土社)(2008)
河本 宏『もっとよくわかる!免疫学(実験医学別冊)』(羊土社)( 2011)
熊ノ郷淳、ほか 編『免疫学コア講義』(南山堂)(2012)
その他参考書:参考書欄に記載したものは免疫学領域の学習の助けになります。「からだをまもる免疫のふしぎ」は「免疫」という言葉を聞いたことすらないというひと向けの入門書です。見た目は絵本ですが、執筆陣は日本免疫学会で選定された会員ですので内容はしっかりしています。「もっとよくわかる!免疫学(実験医学別冊)」は高校で生物を履修し、ある程度の基礎知識があるというひと向けです。筆者自身の卓越したイラストで飽きずに読み進めます。そして「免疫学コア講義」は初学者、すべての医療系学生、大学院生向けの教科書です。深く学んでみたいひと向けです。海外の教科書の訳本ではなく、国内の研究機関における研究者が独自に執筆しています。
準備学習等  
公衆衛生学においては,教科書を熟読すること。また日頃から,体の健康を守るという観点で,病気について考えておくことが必要である。
担当教員からのメッセージ  
公衆衛生学範囲を中間テストで評価します。免疫学の範囲は,定期試験で評価します。それぞれで合格点を獲得することによって,科目としての「予防医学」の合格とします。この点に留意してください。テキストは公衆衛生学領域のものは必須です。両領域ともに,医学医療福祉に携わる者の基盤となる学問ですので,心して学習してください。
オフィス・アワー
医大教員は,授業枠その他が不定期になっています。何か連絡がある場合には,あるいは,どの授業担当者に対しても,takemi@med.kawasaki-m.ac.jp まで メールをください。その後,担当教員から連絡を入れます。