2015.5/20
予防医学ユニットの見学・実習・・第2回目です,大槻班は「みずしま財団」

バス発車時刻前にみんな,無事集合してくれよぉ〜〜〜(ここが一番気を揉む)
 
まず,往路では「みずしま財団」の概要などのDVDを観ながらで進みます!
水島に入って,財団の塩飽さんが乗車されて,これから本式に見学・実習の開始です。
緩衝緑地帯のグリーンベルトを観ながら,100m道路を西へ!
福田公園(ここも緩衝の意味合いがある・・・つまり,工業地帯と住居地帯を分ける時の・・・緩衝なのですが・・正直あまり役にたつほどではないとのこと。
福田公園の水門を眺めながら広江の交差点から,鷲羽山スカイライン(旧)に入っていきます。
ここで,今日は,フレア・スタックが見えます!
フレア・スタック【集油所、原油生産施設、ガス処理施設、天然ガス液化・貯蔵基地、製油所などで、製品として出荷するか自家燃料として使用する以外の余剰ガス(オフ・ガス)を焼却するための塔である。原油、ガスの生産操業で発生した余剰ガスまたは廃ガスは、そのまま大気中に放散すると危険であり、特に硫化水素のような有毒ガスを含むこともあるので、生産・処理施設から十分安全な距離に設置したフレア・スタックに導き、焼却処理する。通常は、燃焼ガスが大気中に十分拡散するように、高い塔を設置する。ガス量の多少にかかわらず、常時燃焼を続けており、ガス供給が一時的に止まってもパイロットが着火しており、燃焼が中断しないようになっている】です。
今日は結構,春霞で・・くっきりとは見えませんでした。
   
フレアスタックですね!
ここで塩飽さんからの説明を聞かせていただきます。
さすがに日本有数のコンビナートですが,この地形を見て,経済成長当時の世相を振り返ると,公害が出てしまったことに忸怩たる想いを抱いてしまいますね!
ここからバスで呼松地域からコンビナートの中〜水島港を見て,「あさがお会館」へ
  
ここで,バスでの見学通路と水島の公害をスライドで振り返り,さらに,原告であった公害被害者の患者さんのお話を聞かせていただきます。
  
最後に,水島協同病院・院長の里見先生から,お話を聞きます。
  
里見先生には,これまでも見学・実習以外でもいろいろとお世話になってきていましたが,さらに,今日のご講話は,本当に,患者さんに寄り添ってこられた,そして,公害被害者に長年ずっと医療を介して触れ合ってこられたことからの,原告団への支援に回る決意に至ったこと,また,病院のみならず患者さんたちは支援の人たちが,決意を固めた14歳の中学生の喘息患者さんが亡くなられたエピソードなど・・・聴いていても,思わず涙がじんわりと溢れてしまいました。
   
今日の患者さんの話,そして,そこに寄り添われてきた先輩医師の話を心に刻んでほしいものです。