2014.11/14-15
西村准教授が,【International Workshop "The role of inorganic particles in pulmonary, systemic and autoimmune diseases". . Sceince Po. Salle GOGUEL, 56 rue des Saints-Pères, 75007 Paris, France】からのinvitationを受けて,フランスで,教室の珪肺症と自己免疫疾患のテーマについて発表してきました。

プログラムはこんな感じです
どうみても・・・やはり欧州の歴史の重さを感じさせる建物ですね!この中であったんだ!!
こんな感じでclosedなmeetingだったそうです!!
素晴らしいですね!
西村先生からのコメント!

ワークショップの中で印象的だったのは、sarcoidosisへの興味が強いことでした。Caucasian, Africanで多いということかと思いますが、彼らは共通してsarcoidosisをsilicosisまたはsilica曝露とsclerodermaなどの自己免疫疾患との中間状態と位置づけているようで、サルコイドーシスの病態そのものもそうですが、シリカ曝露者における自己免疫発症機序解明に向けた意味でも注目しているようでした。僕としては、あまりこれまでそのあたりの意識がありませんでしたので、良かったです。

その意味で、シリカ曝露と免疫機能の研究内容を論文に展開していく時に、欧米のscientistやclinicianがsarcoidosisに注目していることを念頭に研究計画を立案し、論文を構築することは非常に重要であると感じます。そのあたりの論文を読破していくことも重要であると思います。

また、自分としても以前から注目している珪肺と結核についても良く話題に上がっていました。これについては、immunological commentをしました。T cell function and responsiveness of Alveolar macrophage に問題があると考えると。

また、参加者は年配の方も居られますが、総じて参加者が若く、そのあたりは意図して選んだのではないか、とも思いました。

ただ、全体的にmedicalな話でしたが、clinicianの先生方も歴史や疫学的な話が多く、またBiologicalな話はほとんど無く、僕の話題がそれのようなものでした。珪肺そのものが治療として新しい話題があるわけではないので仕方がないのかもしれません。珪肺と自己免疫の話題としても、珪肺とRAの合併でカプラン症候群だったり、珪肺とSScの合併でエラスム症候群だとか、そういう話でした。

その意味でも、我々の取り組みは注目されていると感じました。

また、大槻先生が沢山の論文を書いていることは中心的な(と僕が思っている)方々はよくご存じでしたし、ミッチェル先生という方などは、先生のyoutube?を見ているとかでピアノ演奏もご存じでした。笑

これまでも、ヨーロッパからJSITへ招聘した先生のコメントを見ても(Immunotox Letterなどでそうですが)日本においてImmunogoxicologyが学会としてAnnual meetingを開催し、参加者の人数と発表に驚かれていますし、まぁおべんちゃらかもしれませんが、特に我々のようなスタイルのアプローチは興味をもっていただいたのかと思います。

いずれにしましても、写真のような会議形式でのワークショップでしたので、名前と顔とラボと研究紹介はできたつもりです。笑

お疲れ様でした!