2013.5.05〜06.
GWの家族旅行を兼ねて,大槻は,水俣市に訪れ,いくつかの水俣病の関連施設を見学に行って来ました。

まずは,水俣病歴史考証館
元々は,水俣病の患者さんたちに働きの場を提供したりされてらしたそうですが,今は,基本的にサポートする場となっているそうです。
種々の書籍を購入させていただきました。また,中の展示については,許可を頂戴して,紹介させていただきます。
当時の漁船の様子・・さらに苦海浄土の石牟礼道子さんの書籍や,直筆原稿のコピーなども展示されていました。
途中からでは,計り知れないのですが,患者さんのご家族や,村の中でもいろんな葛藤などもあったことと存じます。
五月の日差しがさしていました。
学会で熊本市には幾度か来ていますが,なかなか,水俣までは足が延ばせていませんでした。
  
花々も咲いています。

そのあと,この日は,もう夕暮れ時・・・水俣湾埋立後の「環境エコパーク」ですが・・一番厳しい歴史の中からの再生の場です。そして,まずは,写真として国立水俣病情報センターと・・すぐそばのチッソ子会社群!
    
翌日,もう倉敷に戻る日なのですが,朝から!水俣市立水俣病資料館,そして,国立水俣病情報センター,さらには熊本県の環境センターが併設してあって・・・相互に,行き来できます。
  
国立水俣病研究センターは,少し離れた(宿を取ったところのちかくの)岡というか岬の上に立っているようですが,そこは,まぁ休日ですし,一般公開というのでもないので,スキップしました。
資料館のそばに,水俣メモリアル・・・これが,素晴らしい!
    
ひとつひとつの球体は,漁火のようでもあり,患者さん一人一人の魂の様でもあります。
資料館の中は,撮影禁止なので・・
  
ここは,種々の展示も患者さんよりですし,また,語り部の方々(患者さんやご家族)のオーガナイズもなさっている様でした・・・。
患者さんの写真やお言葉が添えられている絵葉書セットも購入しました。
そして,水俣病情報センター・・・国の機関だから,ってわけでもないのでしょうけれど,水俣病自体の辛さその他よりも,今の世界の水銀汚染や妊婦さんの大きな魚類の摂取の宣言など,今後の水銀中毒への注意喚起などが中心になっている印象ではありました。微妙ですけれど〜〜。
屋上からは,埋立地その他の環境エコパークが非常に良く見えます・・そして,豊穣の海である八代海(不知火海)・・・この海を見ていると,本当に水俣病の悲惨にあわれた方々の辛さも想像出来ますし,また,それはそれで,水俣という街を車で走ることで,この規模の街に,やはり工場は必要だったという社会情勢などにも想像がいたります。実感として,来てよかったという印象が強かったです。
特に空も五月晴れ・・・本当に,今は美しい風景ですが〜〜〜
船溜りもありました。
 
そして,それぞれの館の周辺も,美しい芝生と・・特にこの朝は,空気も爽やかで・・・
しかし,歴史を忘れてはならない!! です。
清々しい景色も見てもらいましょう!
美しく再生することと,沈められた苦悩を忘れないことは,表裏ですよね!
中の展示になったように,八代海(不知火海)って本当に,閉ざされた海域ですね。

そして,この静かな海!・・・勿論,荒れたりもするのでしょうけれど・・。
船がよってきたりしていました。
明神海岸だったそうです。
モニュメントかな・・並んでいました。トンボも・・・。
この風力発電は,もうお役御免で・・・今は,モニュメントになっているそうです。