2013.4.17.
医学・医療と社会ユニットでは,見学・実習をしています。衛生学教室が引率を担当しています。
   
それぞれに・・バスで出発です。

今日の大槻班は「みずしま財団」公益財団法人 水島地域環境再生財団さんです。水島公害訴訟の勝訴を得た資金で,今後,孫子の世代に,同じ苦しみを味あわせたくないということで,地域の環境再生なども含めて,取り組まれている組織です。
   
往路のバスで,ヴィデオを見ながら,水島地区に入って,財団の塩飽さんに乗り込んでもらって・・・まずは,バスツアーで,水島の地形など,そして,公害にまつわる緑地帯やなんかを見ながら進みます。
緩衝緑地帯は50mくらい・・・コンビナートでの事故を住居地域の緩衝用なのですが・・それにしては狭い,とか,そのコンビナート側にも居住地域があるとか・・・諸々
福田公園も,緑地帯と同じくして出来たそうな・・・そして,広江の交差点を左折して・・今度は鷲羽山スカイラインに向かいます。
水島の干拓・埋立地は,北西に大平山,北東に種松山,そして東に今から登る鴨が辻山があって・・・そこに海からの南西の風が入ると,結局,空気は三方を山に囲まれているので,谷間に溜まって・・・汚染を深く濃くしてきたのですね!
  
そうそう,先週末に大規模な山火事もあって・・・このスカイラインに入れるかどうか不安でしたが,大丈夫でした。
新緑の季節で,山躑躅も淡い紫に輝いています・・・その展望台から,コンビナートを観察,説明を受けました。
塩飽さんのご説明も,なかなか,素晴らしい!!
今日は,少し霞んでいました・・・
松江地区の小高い丘もよく見えます。
  
そこから宇野津地区へ降りて行きます。丁度,谷間であることがよくわかる・・・そして,倉敷百景にも選ばれた棚田などもありますが,目を進行方向に転じれば,コンビナートは目と鼻の先です!
ここも結局,空気の停滞があったってことですよね!
そこから呼松地区へ・・・ここは,昔は漁師町! そして,ここの魚の異臭から公害被害が始まったとのことです。
昔の漁港から・・今度コンビナート内に入っていきます・・ちなみに呼松地区の山田人形店さんは,全国のお化け屋敷の人形制作の大半を作製されてらっしゃるそうです。

集号高煙突・・・高くしても薄まらず,広めただけっていう・・とのことです。
    
そして,水島臨海鉄道の貨物線路の横を抜けながら・・・水島港へ!
海上保安庁の船舶も見えますね!
 
そして,水島臨海鉄道の貨物線と旅客線の分岐部の先には,昔の「水島サロン」,今は,環境交流スクエアです。
   
そして,八軒川沿いに北上しますが・・この川には,中に敷居が・・手前は農業用水,奥は工場排水・・で,混ざらないようにってことだったそうです。今は・・水質も良くなり・・水量不足で魚が居れないそうですが・・・。
    
そして,このあとご講話をしてくださる里見先生の水島協同病院です。
   
さて,商店街に来て・・・みずしま財団の事務所と・・そして,お向かいの「患者と家族の会」
  
ここでは,藤原さんによる「ツアーの振り返り」そして,実際の公害裁判での原告になられた患者さん,お二人のお話も聞かせていただきました。
そして,里見先生のご講話! 患者さんの横に立つということの重要性・・心に染みます!!!
  


みずしま財団さんのブログにもアップしてもらいました。